お客様のアートライフをご紹介
絵画の部屋 「我が家のヤマガタ美術館」[千葉県 篠塚さま]
ヒロヤマガタ作品を集めれらるようになったきっかけや、エピソードなどございましたら教えていただけますか?
「レイニィディ」
奥は「父と子」
家を新築した時に玄関に絵を飾ろうと思い、初めて版画の展示会に出かけました。そこで見たヤマガタさんの「ネオン」に大変興味を持ったのですが、
あまりの値段の高さに結果、見るだけになってしまいました。
それから2年程の月日が流れ、どうしてもヤマガタ作品が忘れられずまたまた展示会に足を運び、
そこで出展されていた「リヴィエラ」を購入することにしました。これがヤマガタコレクションの第一号です。
それからというもの新作で出るものを中心に次々と購入し続け10点近くになったでしょうか...。
とうとう女房から”購入禁止令”が出てしまいました。
これでは家計もたまりません。
暫くはレゾネで我慢することにしました。しかしこのカタログレゾネが余計ヤマガタ熱を再燃させてしまったのです。
作品をコレクションしていると、どうしても大作が欲しくなってきます。そんな中でアートひろばさんを知り、
「レイニィディ」「レイニィディII」「野外音楽会」「ムーンライトセレナーデ」とずっと心に抱き続けていた作品を手にすることが出来ました。
当時、なかなか出てこない作品を立て続けに運良くアートひろばで入手することができ、 こちらもびっくりしておりました。思い返すとまるで篠塚さまの「絵に対する気持ち」が呼び寄せたように思えます。
おかげ様で、忘れかけていたヤマガタコレクションを思い出し、
毎日の生活に絵画の鑑賞によって癒されるというゆとりを持つ事が出来るようになりました。
これは絵画が持つ魔力だと、改めて考えさせられます。特に仕事で疲れている時など、作品を見ていると「頑張ろう!」という気持ちになれるのです。
そうですね、絵画には他にはない特別な癒しの力がありますね。それでは、篠塚さまにとってのヤマガタ作品の持つ魅力をお聞かせいただけますか?
「ペリエ」
何度かお話しさせていただいていますが、作品一点一点それぞれにドラマがあるんですよね。
たとえば「ペリエ」ですが飛行船のところでシャワーを浴びてて、それが下に降ってきていて、
下のところに傘をさしている人がいる。こんなに天気が良いのに何でこんなところに雨が降ってきているのだろうとか。
描かれている1人1人に本当に細かいエピソードがありますよね。
「サンデーサンデー」を楽しむ
ええ、「テレフォン」も随分と色々なことを想像しました。2階に電話をしている人がいて、
もしかしてこの人との通話で長いのかな?とか、後ろでいらいら電話を待っている人も、大事な人のいる幸せな家に早く帰りたいのかなとか、
1人1人に、色んな幸せがつまっている感じですね。
それから私の一番好きな「レイニィディ」にはヤマガタ作品特有の細かさはありませんが、
全体から感じ取れる特別な何かがあります。すべてがドラマの連続です。とにかくヤマガタ作品には夢があるし物語がありますね。
それを何となく勝手に解読していくのがまた楽しいのです。ダヴィンチコードではないですけれどずっと解読していますよ(笑)
色んな解釈ができるところが絵画のおもしろさの一つですね。では今後、集めていきたい作品はどういった作品なのでしょうか。
ヒロヤマガタ
「野外音楽会」
自分のところにずっと置いておくものですので、これからは作品の本当に好きなものだけを集めていきたいと思っています。
昔は薦められるままに出るもの出るものをそのまま集めていましたが、好きなものというのは段々出来ていくんですね。
欲しいのはやっぱり80年代の作品です。その頃の大作を中心に1点1点集めているところです。
いずれ家を増築するつもりなのですが、その場合には絵画の部屋といいますか、作品を飾る部屋を作りまして、そこをヤマガタ美術館にしたいと考えています。
それはすごいですね!完成したらぜひ拝見してみたいです!
増築は何度でもできることではありませんので、ガラスを張って庭からも見えるようにとかいろいろと考えていますが、今はまだ計画中です。
洗面所に笹倉鉄平さんの「アフターグロウ」も飾っていらっしゃいましたが、笹倉鉄平さんの作品もお好きなのでしょうか。
「アフターグロウ」
笹倉鉄平さんはヤマガタさんとはまた違った魅力があります。
直接ご本人にお会いしたこともありますが、
笹倉鉄平さんはとてもロマンチストな方です。
作品も同様でその柔らかさや優しいところが大好きなのです。
今回篠塚さまにお会いして、ご夫妻ともとても気さくな方で本当に楽しい時間を過ごす事ができました。 これからもヤマガタ美術館のコレクションのお手伝いをさせていただきたいと思います。この度は貴重なお話と素晴らしいコレクションをご紹介いただきまして、ありがとうございました。