サルバドール・ダリ/Station at Perpignan

サルバドール・ダリプロフィール

１９０４年、スペインのフィゲラス生まれの彫刻師及び画家。マドリード美術学校で学び、キュービズムなど現代流の影響を受ける。その後まもなく、ミロ、マグリット、マッソン、エルンストの作品と出会い、偏執狂的な幻覚と細かな手法で独自の制作を始め、パリの超現実主義者としての地位を得る。フロイトの作品を好んで愛読したが、「二重像」を用いた彼の綿密なトロンプルイユや、複雑で強迫的な類比にその影響を見ることができる。彼自身、妻ガラとともに、アカデミスム、道徳秩序、お金など人目を引くことを好み、そのために当時の超現実主義者たちから決別されていた。
１９４０年以降、アメリカへ渡り、そこで８年間制作活動を行い、彫刻、装身具制作、アサンブラージュ（寄せ集めの技法）、タピストリーなどあらゆる芸術的手法を用いた点にダリの創造力が表れている。ダリは第一に画家であるとともに作家活動も好んでいた。ダリの著作には、「見える女」「非合理の征服」、「ナルキッソスの変身」、「サルヴァドール・ダリ秘められた生涯」、「古い近代美術の寝取られた男たち」、「或る天才の日記」などがある。スペインとアメリカにダリ個人に捧げられた美術館がある。