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フレームの種類
版画作品で使われているフレームは大きく分けて以下の2種類になります。
- ・オリジナルフレーム(オーダーメイド)
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オリジナルフレームは木地の形状からデザインし、職人による塗りと呼ばれる彩色・ 装飾の技術を施して仕上げます。 通常、一点ずつの製作になるため、おおよそ数週間の手間がかかります。 既製のデザインのフレームではなかなか得ることの出来ない風合いや感触、 重厚感を得る事が出来ます。 また、多角形や立体型といった個性的な形や特殊な色も選択できるためによりオリジナルな価値を得る 事ができるでしょう。ほとんどの額装業者では自社オリジナルのフレームを製作しておりますので、 個性的なフレームで作品を額装したいとお考えの場合は、 お近くの額装業者に相談してみるのも良いと思います。 なお、当然の事ながら手間がかかるためにお値段は少々高めになります。
また、作品毎にオリジナル額装を製作しているアーティストもいらっしゃいますが、 ほとんどの場合はアーティストの意向に沿って、販社と額装業者で額装の仕様を検討し決定しているようです。
- ・・モールディング
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3mぐらいの長い棹の状態で、あらかじめ色付けと形状製作をされたものを使用し、 指定の作品のサイズに合わせて裁断、組み上げを行うものをモールディング額装と呼びます。 一つ一つ木地から塗装を行うフレームよりも、手間がかからない分割安になるのと、 速く額装を仕上げる事ができるために、 ほとんどの版画作品のフレームはモールディングが使われております。 使われている木材は日本製のものから、アメリカやタイ等からの海外輸入ものなど、 年々デザイン、質の多様化が進み、現在では何百種類以上ものモールディングが存在し、 デザイン的にも納得のいくフレームが多くなってきています。