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銅板を版材とする技法で、15世紀前半に木版画に少し遅れて始まりましたが、 木版画よりも繊細な効果であったため急速に広まりました。 19世紀に写真製版ができるまで、 銅版画は最も有力な印刷手段でした。 銅版画の特徴は線が肥痩、強弱、変化に富み、 インクが紙面に盛り上がり独特の質感を持つことでしょう。 銅版画はさらに、銅版に直接彫る彫刻法(エングレーヴィングとドライポイント)と、 腐蝕液による腐蝕法(エッチング、アクワティントなど)に分けることができます。

・エングレーヴィング

ビュランと呼ばれる先の鋭い彫刻刀で銅版に線を刻み込み、 刻んだ線がそのまま刷り上がりの線になるいわゆる陰刻式。 そのため曲線のニュアンスを生かした力強い線が可能です。 彫りが終わると、刻線の両側に付着した金属片を取り除き、 インクを版面全体に置き版面の平らな部分のインクは拭き取ります。 次に、湿りを与えた紙をその版に伏せて円圧プレスを通して印刷します。 ただし、プレスの圧力が大きいために版に刻んだ線が崩れやすく、 ごく限られた枚数しか刷ることができません。

・ドライポイント

ドライポイントの工程はエングレーヴィングと同様ですが、 ドライポイントの場合は先の鋭い針を用います。 また、刻線の両側についた金属片を取り除かずにおいて、 金属片に溜まったインクが、濃く柔らかなにじみを生じさせ、 明暗表現などに独特の効果を生み出すことができます。

・エッチング

版面に耐酸性のニスを被せ、版の上に針で図柄を描いて版面の金属を露出させ、 それに腐蝕液を作用させて蝕刻するものです。 針で引っ掻いてニスの取れてしまった部分だけが、酸による腐食を受けることになり、 ここにインクが乗ります。腐蝕液の濃度や腐蝕時間によって、 線の肥痩や強弱を変化させることができ、またペン描きに近い自由な 表現が可能であることから、16世紀にはエングレーヴィングに代わって広く制作されました。

・アクアティント

エッチングは線の表現ですが、アクアティントは面の表現です。 銅版に松ヤニを撒いて、熱で定着させ腐蝕する、 という大変手間暇のかかるプロセスを踏みますが、 グレーの調子は他の版種では得られないやわらかな美しい調子になるのが特徴です。 これらの技法は、単独にあるいは混合して制作されました。 最初に定めた枚数を刷った後、版にもう一度部分的に手を入れて 刷り直すこともありますが、その場合はそれぞれの版をステートI、ステートIIと呼んで区別します。

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